安心

「ちょっとのお金と、明日のパンツがあればいい。」映司は、仮面ライダーでなくとも映司だった。


ジオウ第10話まで視聴完了。これにてリアルタイム視聴に追いついた。オーズから映司、ひなちゃんというヒーロー、ヒロイン両人が客演。エグゼイドから壇社長という謎の要素があったが…まあ謎の要素というか、ゲスト達の都合だろうな。補完計画の方でも「オモチャ販売がゲスト達の都合で左右される」という旨のセリフがあった。


内容としてはオーズを最も愛するもちおにとって、満足のいくものだった。冒頭のセリフはオーズ本編での映司のセリフで、欲望がメインテーマのオーズにあって、彼の無欲というマイノリティを端的に示すものなのだが、ジオウでも速攻で言ってくれてファンを安心させた。


さらに仮面ライダーになっていない歴史での彼の職業は政治家。親と同じ道を辿るの⁈という驚きにも、「世界中の人々と手を繋ぐ」という理念の実現のため…という理由がわかり、ああ…オーズにならなくとも、その結論に辿り着いたのか…ともちおを涙させた。


あとはひなちゃんの職業が服飾関係だったり、怪力が健在だったり、チラチラとキヨちゃん人形がいたりとファンサービスが充実していたように思う。やはりオリジナルキャストの登場は盛り上がる、この現実を見せつけてくれた。そんなわけで次のガイム回も期待してしまう。


ジオウ本人はというと、ゲイツとの確執を深めてしまったりしたものの、映司から仮面ライダーとしての心を引き継いだ描写があり、成長イベントとして納得。「俺…あんたの事、好きだな」という腐れ女子が喜びそうなセリフを二回吐いていた。そりゃ映司が政治家だったらめっちゃ投票行くよ俺も。


不満をあえて言うなら、やはり30分×2でドラマ描写もきっちり、ファンサービスもしっかり、さらに変身、バトル…とやっていたら何かを削っていくのは仕方ないんだなあと。ゲイツもジオウも行動が短絡的で、アクティブなアホの子みたいに見えてしまう。


このへんは中盤ゲストが落ち着くなら、じっくり見せてほしいがそうするとお子様ファンやスポンサーが…難しいなあ。監督や脚本家は命が縮まる思いだろう。本当にお疲れ様です。


あと、壇社長というのはかなり人気があるようだ。遊戯王の海馬をモチーフにしているのだろうな、設定そのままだ。そんな奴がいるなら、エグゼイドもちゃんと見ないとならんかな…映司との対比がよく効いていた。まあ最後は堆肥だったけど。本当にお疲れ様です(2回目)。